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第1回:コンセプトを作る上での条件

2017.10.13
テーマ:高松のプロジェクト

通常仕事を始める時には現地を拝見することはもちろんのこと、そのクライアント様が持ってらっしゃる施設を全部一度拝見し、
特色やどんな立ち位置でするのがいいのかをオーナー様のお考えと我々が最初に見た第一インスピレーションで感じたこと、
調べたデータなど様々な角度の情報とパーツを集めテーブルにあげる作業から入ります。
状況は常に変化し続けるものですし、ニーズも変わる。
そして何よりオーナー様の“夢“がありますからね。
いわゆるブランディングをする上でセグメントを再構成するという作業なのですが、
全体のブランディングとコンセプト、セグメントに関しては企業様の戦略事項ですので別にしてこの施設のコンセプトに関して少しお話します。
 

今回のプロジェクトは既存建物がかなりの急斜面に立っている施設を一度解体して新築するというプロジェクトでした。
そしてもう一つはグループの本丸である施設を新しくするということ。
 
木立の中に埋まるように立っていたこの施設は背景が他になく素敵なのですが、
鬱蒼としすぎていて建物に入ると奥深くにどんどん入っていき暗い、それが率直に感じた印象でした。
アプローチもひっそりとしているのですが、奥に入っていくことが贅沢な感じになれば、ここにしかできない風景が作れるのでは。
そんな思いからスタートしました。

●before

あれこれ思考を重ねていくうちに、
何年か前に家具メーカーさんの研修でLAの高級住宅のお宅拝見をした時に見た風景とそのセオリーを思い出したのです。
 
ビバリーヒルズに立つ豪華な邸宅。
それは人生の成功を収めた方々ばかりなのは言うまでもないことです。
そういうこともありアプローチは閉鎖的。
ところが建物の中に入ってリビングに入るとなぜかみなさん決まって崖に向かって床が張り出しており、
その水平ライン状にテラスやプールがある。プールサイドもちょっとしたパーティーができるようになっていることが多く、
オープンキッチンから全開放になる窓とテラスが一体になるお宅が多かったのです。

風景と一体になる。
時間を忘れる。
周りを気にしないで済む。

たくさん努力して働いてきたからこそ、時計もなくなーーーーんにもしないでボッとできることが一番の贅沢。
そんなお話をたくさんお聞きしました。
 
ヨーロッパの人は、余暇の時間にいかに自分の興味があることや知識、教養を増やすことができるかに贅沢を感じると言いますよね。
ライフスタイルはそれぞれ思考の違いはありますが、この水平に張り出して気持ちがいいことって絶対ここでないとできないことだなと、ふとあの風景が思い浮かんだのです。

●after

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