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第5回:森の木立をイメージしたチャペル

2017.11.08
テーマ:高松のプロジェクト

チャペルをデザインする上で、「森の中のチャペルが一番象徴的になるには」ということが焦点でした。
崖っぷちに立つ建物は水平面を強調し、海が遠くに見えるようにするサイドと森の中にはまり込んだ反対側のサイドがあります。

チャペルはこの崖にはまり込んだサイドにあるのですが、その前面を開口して光と森の風景を取り込むということがセオリーとして最初に考えることだと思います。
最初はそう考えるのがいいのかなと思っていたのですが、崖が迫りすぎていて思うような風景が得られるのかという問題と、少し予想通りすぎないかなという疑問とがありました。

色々考えたあげく、3階に上がってきた時に水平に視界が開ける感動と対局に光をコントロールした方が荘厳な空気を感じることができ、
結果空間に抑揚が出て両方のエリアを引き立て合うのではないかということに気がつき、チャペルは光を抑えることにしました。
コンセプトである森の中のチャペルに関しては、木立ちが連続していることで表現しよう考えたのです。

ここからは光の実験の連続でした。
天井から降り注ぐような光を柱を舐めるように当てたい。。。
斜めに立つ柱に当てることはなかなか骨の折れる作業で、照明デザインを担当してくれたデザイナーのSくんは相当頑張ってくれました。

 

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